R33スカイライン~偉大過ぎる先代を持った悲運のGT-R
2016/08/03
1995年、スカイラインGT-Rはレースで無敵の強さを誇った先代R32からR33へとモデルチェンジ。
RB26DETTは大きな変化はないもののECUを8ビットから16ビットに変更。ブースト圧も上げ、R32の36キロから37.5キロへトルクアップしました。
駆動系はVスペックでリアにアクティブLSDを採用したアテーサE-TSプロを搭載。
R32の弱点であったアンダーステアの改善が図られました。ボディでは空気抵抗を減少し、また角度調整式リアウィングを採用。走行性能に磨きをかけました。
しかし、R33スカイラインのセールスは不調。R32ほどのヒットにはなりませんでした。原因として挙げられる1つは車重です。
R32GT-R初期型と比較して約100kgもの重量増は、R32や他車からの乗り換えを検討していたユーザーからはマイナスに見えたのかもしれません。
もう1つは見た目。R32のコンパクトな見た目と違い、R33はずんぐりとした見た目ですから、好き嫌いが別れたのかと思います。
また、時代の流れもあるでしょう。
ちょうどインターネットが普及し始めた時なので、車に走っていた若者が別のことにハマり、必ずしも車で遊ぶ必要がなくなったことも一因でしょう。
これは中古車市場のことですが、R32はアメリカで輸入が解禁されたのでこれから程度のよい固体は確実に価格が高騰します。
R33は先程の理由もありますが人気が低く、市場価格はまだ高騰しているとはいえないようです。
今、中古のGT-Rを手に入れるなら価格が跳ね上がる前にR33に乗るのがいいと思います。
不人気車というレッテルによるネガティブイメージを覆す感動を得られるでしょう。